毎週の仕事を1つ、AIで楽にする — 15分実践

くり返す仕事を1つ選び、目的、材料、完成形、修正、確認の5項目を書いて、次回も使える手順にする記入式の実践資料。
この資料は誰向けか
AIへ短い下書きを頼んだことがあり、その使い方を毎週の仕事へつなげたい人向けです。AIに仕事を分けて任せ、成果確認と次回手順まで実践したい場合は、AIエージェント講習 120分から始めてください。
- 所要時間: 15分
- 用意するもの: 毎週または毎月くり返す仕事を1つ、その仕事で使う資料
- 持ち帰るもの: 次回も使える依頼文と、人が確認するチェック項目
顧客情報、契約、支払いなど、間違えた時の影響が大きい仕事は最初の題材にしません。
今日できるようになること
- AIへ任せやすい、くり返しの仕事を1つ選ぶ
- 目的、材料、完成形、修正、確認の5項目を記入する
- 使えた依頼文と確認手順を、次回も使える形で残す
まず結論
仕事を楽にするポイントは、道具を増やすことではありません。
小さな仕事を1つ選び、どこまでAIへ任せ、どこから人が確認するかを決めることです。
次の5項目を埋めると、AIへ頼む範囲が見えます。
- 目的: 何を、どの状態まで良くするか
- 材料: AIが下書きを作るために使う情報
- 完成形: どこで使う、どんな形の成果物か
- 修正: 1回目の下書きをどう直すか
- 確認: 公開や実行の前に、人が何を見るか
順番に理解する本文
1. AIへ任せやすい仕事を1つ選ぶ
最初の題材は、次の4点で選びます。
- 毎週または毎月くり返している
- 毎回、似た材料と同じ並び方を使う
- 完成したかどうかを人が判断できる
- 間違えても、公開や送信の前に直せる
たとえば、案内文、会議メモ、よくある質問、定期報告の下書きは練習しやすい仕事です。
価格変更、契約、支払い、個人情報を使う連絡は、最初から自動で実行させません。
2. 目的を書く
「案内文を作る」だけでなく、今の困りごとと、良くしたい状態を書きます。
今は交流会の案内文に毎回30分かかっている。必要な情報を入れるだけで、10分以内に確認まで終えたい。
時間で表せない場合は、「担当者が変わっても同じ並びで作れる」のように、状態の変化を書きます。
3. 材料をそろえる
AIが判断に使ってよい情報を、必要な分だけそろえます。
- 今回の日時、場所、料金、対象者、申込方法
- 過去に使った案内文
- 必ず入れる言葉、使わない言葉
- 文字数や締切などの決まり
情報が足りない時は、AIに作らせず「確認が必要」と表示させます。個人情報や外へ出せない資料は入れません。
4. 完成形を先に決める
作ったものを、誰が、どこで使うかまで決めます。
| 確認すること | 記入例 |
|---|---|
| 誰が読むか | 彦根周辺の小規模事業者 |
| どこで使うか | Webサイトのお知らせ |
| どんな形か | 見出し、250字の本文、申込案内 |
| いつまでか | 公開日の前日まで |
最初は1つの完成形に絞ります。Web用が安定してから、SNS用など別の形へ作り替えます。
5. 修正と確認を分ける
修正は、読みやすくするためにAIへもう一度頼む作業です。
- 長さを半分にする
- 難しい言葉を日常の言葉へ変える
- 誰向けかを最初の一文へ移す
- 不足情報を「確認が必要」に分ける
確認は、公開してよいかを人が決める作業です。
- 日時、場所、料金、名前、申込先
- 個人情報や秘密の情報
- 写真や文章を使う権利
- 相手に不利益や誤解を与えない表現
- 読んだ人が次に取る行動
AIへ修正は頼めますが、公開の判断は人が行います。
6. 使えた手順だけ保存する
作業が終わったら、次の3つを一緒に保存します。
- 実際に使えた依頼文
- 元にした材料の置き場所
- 人が確認した項目
保存名には、仕事の名前と更新日を入れます。
例: 地域交流会案内_作り方_2026-04.md
次回は保存した依頼文から始め、変わった材料だけ入れ替えます。
具体例 / やってみる
記入例: 毎月の地域交流会案内
| 項目 | 記入内容 |
|---|---|
| 目的 | 毎回30分かかる案内作成を、確認を含めて10分にする |
| 材料 | 対象者、日時、場所、参加費、申込方法、前回の案内文 |
| 完成形 | Web用の見出し1つ、本文250字、最後に申込案内1文 |
| 修正 | 専門用語を使わない。最初の一文で誰向けか伝える |
| 確認 | 日時、場所、料金、申込先、個人情報、公開してよい表現 |
そのまま記入する5項目
- 目的: 今は【今の困りごと】。これを【良くしたい状態】にしたい。
- 材料: 【AIに見せる情報や資料】を使う。
- 完成形: 【読む人】向けに、【使う場所】で使う【長さ・並び方】を作る。
- 修正: 1回目の下書きを【短くする・やさしくする・順番を変える】。
- 確認: 公開や送信の前に、人が【事実・個人情報・権利・表現・次の行動】を確認する。
5項目を埋めたら、次のように1つの依頼文へまとめます。
毎月の【仕事名】を楽にしたいです。目的は【目的】です。【材料】だけを使い、【完成形】で下書きを作ってください。【修正の決まり】を守り、不足情報は作らず「確認が必要」と書いてください。最後に、人が確認する項目を一覧にしてください。
1回試したら、作業前後の時間と、直した回数を記録します。時間が減らなくても、どの材料や条件が足りなかったかが分かれば改善できます。
できたかチェック
- [ ] くり返している、影響の小さい仕事を1つ選んだ
- [ ] 目的、材料、完成形、修正、確認の5項目を書いた
- [ ] AIへ任せる下書きと、人が決める公開判断を分けた
- [ ] 1回試し、作業時間と直した点を記録した
- [ ] 使えた依頼文、材料の場所、確認項目を一緒に保存した
5つ確認できたら、この実践は完了です。最初から完全な手順を作ろうとせず、毎回1点だけ直します。
次に読む資料
複数の社内資料を使いたくなったら、AIが関連する箇所を探し、根拠と一緒に答える考え方へ進みます。
用語・出典
- 完成形: AIの答えを、実際の仕事で使えるように長さや並び方まで決めた形です。
- 確認: AIの文章を読むだけでなく、元の情報と見比べ、公開や実行を人が判断することです。
- くり返す仕事: 毎週、毎月、イベントごとなど、似た材料と手順で何度も行う仕事です。
この資料は、特定のAIサービスの操作ではなく、道具が変わっても使える仕事の分け方を学ぶ受講用ワークです。