
Claude Codeは、ターミナルからAIに開発作業を頼むためのツールです。ターミナルとは、文字でコマンドを入力してPCを操作する画面です。
この資料では、2026年1月から5月までに追加された機能のうち、実際の開発の進め方を変えた14項目を整理します。
公式changelogと週次ダイジェスト(code.claude.com)で確認できた内容だけを載せています。試していない伝聞や、名称を確認できないものは除外しています。
Week番号は2026年の週です。W13は3月下旬、W20は5月中旬にあたります。
この時期の大きな変化は、Claude Codeに一つずつ作業を頼む使い方から、複数の作業を裏で動かし、人がまとめて監督する使い方へ進んだことです。
最初に押さえる組み合わせは、次の3つです。
claude --bgで作業をバックグラウンドに送るclaude agentsで複数の作業状況を見る/goal <完了条件>で、どこまで進めるかを明確にするそのうえで、Auto ModeやautoMode.hard_denyを使い、安全な操作と禁止する操作を分けます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象期間 | 2026年1月〜5月 |
| 採り上げた機能 | 14項目 |
| 既定モデル | Opus 4.7(Max / Team) |
| 週次上限 | 2026年5月13日〜7月13日に+50% |
バックグラウンドとは、今見ている会話とは別に、作業を裏で動かすことです。
| 機能 | 何ができるか | 使い方 |
|---|---|---|
| バックグラウンドセッション | ターミナルを開いたまま見張らずに作業を続ける | 新しく始めるときはclaude --bg、会話中は/bg |
| Agent View | 全セッションの状態を一つの画面で見る | claude agents。スラッシュは付けない |
/goal |
完了条件を満たすまで、会話の区切りをまたいで進める | /goal <完了条件> |
| Monitorツール | 裏で動く作業のログや出来事を会話に取り込む | sleepで何度も確認せず、変化を受け取る |
セッションとは、一つの作業を進める会話のまとまりです。
claude agentsでは、各セッションが「作業中」「入力待ち」「完了」のどれかを一覧で確認できます。その場でdispatch(作業を割り当てる)、peek(途中を見る)、attach / detach(画面につなぐ・外す)も行えます。
/goalは、経過時間、会話の回数、使ったトークン数を表示します。「テストが全部通るまで」のように完了条件を渡すと、夜間バッチのような開発にも使えます。
バックグラウンドセッションは、2026年第1四半期から改善され、W15にclaude --bgとして確定しました。単独で使うより、Agent View、/goal、Monitorと組み合わせると状況を把握しやすくなります。
Auto Modeは、安全と判断された操作を自動で許可し、危険な操作を止める権限モードです。W13に研究プレビューとして登場し、分類モデルのSonnet 4.6が裏で判定します。
これにより、「すべて許可する」と「毎回、人が確認する」の中間を選べます。
| 設定 | 役割 |
|---|---|
auto |
安全と判断された操作を自動で許可し、危険な操作を止める |
autoMode.hard_deny |
絶対に実行させない操作を配列で指定する |
dontAsk |
事前に許可した操作だけを通す |
autoMode.hard_denyには、rm -rfや本番データベースへの書き込みなど、実行させたくない操作を指定できます。
W16に、Max / Team PremiumでOpus 4.7が既定モデルになりました。同じ時期に/effortがスライダーになり、最上位のxhighが追加されました。
/effort xhighを使う${CLAUDE_EFFORT}を使うと、skillやbashから現在の設定値を読める一つのセッションの中でも、作業の難しさに合わせて考える量を変えられます。
W15には、Ultraplanと/loopも登場しました。
/loop <間隔>:決めた間隔で作業を繰り返す。間隔を省略すると、自分のペースで常駐する設計を確認してから実装へ進む作業と、定期的に繰り返す作業を分けて扱えます。
W19時点では、/pluginから公式マーケットプレイスを開けます。コマンド名は複数形ではなく、単数の/pluginです。
claude-plugins-officialを確認する.zipファイルやURLからも読み込めるW13からW19には、作業環境に関する変更も入りました。
worktree.bgIsolation:バックグラウンド作業を分離したworktreeで行うか、今の作業コピーを直接編集するかを選ぶCLIは、文字のコマンドで操作する画面です。GUIは、ボタンや画面をクリックして操作する方式です。worktreeは、同じリポジトリの作業場所を分けるGitの仕組みです。
| 時期 | 主な変更 |
|---|---|
| W13・3月下旬 | Auto Mode(auto、研究プレビュー)、Windows PowerShellネイティブ対応 |
| W14・3月末〜4月頭 | Computer use in CLI(研究プレビュー) |
| W15・4月上旬 | claude --bg、Ultraplan、Monitorツール、/loop |
| W16・4月中旬 | Opus 4.7の既定化、/effortのスライダー化、xhigh追加 |
| W19・5月頭 | autoMode.hard_deny、プラグインの.zip・URL読み込み、worktree.bgIsolation |
| W20・5月中旬 | Agent View(claude agents)、/goal |
| 5月13日 | 週次上限+50%。7月13日までの期間限定 |
| コマンド / 設定 | 用途 | 時期 |
|---|---|---|
claude --bg / /bg |
バックグラウンドで作業を走らせる | W15 |
claude agents |
全セッションを一つの画面で監視・操作する | W20 |
/goal <条件> |
完了条件まで作業を続ける | W20 |
autoモード |
安全な操作は自動で許可し、危険な操作は止める | W13 |
autoMode.hard_deny |
無条件で止める操作を指定する | W19 |
/effort xhigh |
AIが考える量を最大にする | W16 |
/loop <間隔> |
定期・常駐作業を動かす | W15 |
/plugin |
公式マーケットプレイスを見て導入する | W19 |
worktree.bgIsolation |
バックグラウンド作業の分離方法を選ぶ | W19 |
週次上限は、2026年5月13日から7月13日まで50%増量されました。対象はPro、Max、Team、シート制Enterpriseで、無料枠は対象外です。SpaceXとの計算資源契約が背景にあるという報道もありました。
「テストが全部通るまで修正する」という作業を例にします。
/goal <完了条件>で条件を渡すclaude --bgまたは/bgで裏の作業として進めるclaude agentsで「作業中」「入力待ち」「完了」を見るautoMode.hard_denyで止めるこの組み合わせにより、作業を任せたまま放置するのではなく、完了条件と安全ルールを決めて監督できます。
claude --bg、claude agents、/goalの役割を分けて覚えるautoMode.hard_denyで安全ルールを決める/effort xhighを使う/loop、機能追加は/pluginを確認するすべてを一度に使う必要はありません。最初は、今の開発で繰り返している作業を一つ選び、完了条件を書いてから試します。
Claude Code公式changelog / What's new(週次ダイジェスト、code.claude.com)、Anthropic Engineering(Auto Mode)、Claude Code Plugin Marketplace(anthropics/claude-plugins-official)、週次上限拡大の各報道。